国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 出水時のゲート放流が与えるダム湖内の流動について

作成年度 2005年度
論文名 出水時のゲート放流が与えるダム湖内の流動について
論文名(和訳)
論文副題 平成17年(安-2)
発表会 平成17年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成17年度技術研究発表会
発表年月日 2006/02/23
所属研究室/機関名 著者名(英名)
島田友典
渡邊康玄
抄録
近年河道内における土砂の侵食・堆砂作用に伴う洪水流下能力の変化、上・下流における土砂収支のアンバランス等の課題が指摘され、河川管理において流域一貫した土砂管理の重要性が指摘されている。河川にダム湖が存在する場合、下流の河床低下やダム湖内の堆砂が問題となる。とくにダム湖内における過度の堆砂の進行は、貯水容量に影響を与える可能性があり治水・利水機能を計画通りに果たせなくなる危険性もある。著者らは北海道日高地方に存在する一級河川沙流川にある二風谷ダム湖に堆積する土砂のうち、非常に粒径の細かい土粒子を対象に、土粒子の沈降・浮上実験を行いその結果より沈降速度式・浮上速度式の推定を行った。その式を用いることで粒径別1次元不定流河床変動計算ながら、堆積量について良好に再現することができた。しかしながら、ダム湖内は水深が大きく,流速について鉛直分布を持っていると考えられ、かつ土粒子の挙動は水の流れに大きく依存しているにもかかわらず、湖内の流動特性について実現象の解明が十分に行われていない。北海道開発土木研究所では2003年度から継続的に二風谷ダム湖底KP1.2地点にADCP(Acoustic Doppler urrent Porfiler:音響ドップラー流速計)を設置し、湖内の流動観測とデータ解析を行ってきている。2005年度については湖内の3次元的な流動を把握することを目的に、7月~11月についてはKP2.4地点にADCPを追加設置、更に中規模程度の出水時には貯水池横断方向の流れの分布を把握するため、RCボートにADCPを搭載し、KP1.2横断測線上の流動観測を行った。本論文では今年度に観測されたこれらのデータを用いて貯水池内の流況の特性について解析を行った。
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