北海道における農用地開発は、草地造成を中心とした畑地造りへ移行しつつありそのほとんどが山林、原野の開墾から着手しなければならず、本道各地に介在するくま笹、根曲り竹生植地の開墾は、その処理方法が難題で過去に置いて薬品散布による笹枯し、火入れによる焼却などで処理できたが近年は公害源となるこれら工法では世論が納得せず、又、レーキドーザによる開墾は表土を移動させるので植生、収穫にも影響でて来るので携帯用刈払機により地上竹を処理したが経済的にも問題が残るので、地上竹でも機械力に依存処理できないものかと、昭和47年、当初へ局農水部農業調査課、小樽開発建設部農業開発課より依頼があり、早速現地調査に出向、現場条件、造成担当者の要望など念頭に資料集めに奔走したが、こと、根曲り竹刈払処理に関しての機械は元より資料もなく、ただ数年前より北海道財務部材産課で根曲り竹をパルプ資源としての活用を進めるべく竹の採取を目的とした刈払機の試作実験をしていると聞き、見聞したが故障頻度が多く機構的にも難点があるので実用化までは、まだ時間が掛かるようだとの事から、無からの出発を余儀なくされ種種検討の結果、遠心力によるなぎ倒しで傾向を見るため回転カッター式のテスト機を詩作したので、その結果を報告する。 |