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 帯広・広尾自動車道における猛禽類調査と営巣に配慮した施工事例について

作成年度 2006年度
論文名 帯広・広尾自動車道における猛禽類調査と営巣に配慮した施工事例について
論文名(和訳)
論文副題 平成18年度(環-31)
発表会 平成18年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成18年度技術研究発表会
発表年月日 2007/02/21
所属研究室/機関名 著者名(英名)
中村智
佐々木一靖
西村克弘
抄録
高規格幹線道路帯広広尾自動車道は、芽室町の北海道横断自動車道の帯広JCTから分岐し、帯広市や十勝南部圏を縦貫して広尾町に至る延長約80kmの自動車専用道路である。平成18年3月に帯広川西ICから幸福ICまでの約13kmが開通し、現在中札内ICまでの開通に向けて建設中である。計画箇所である十勝平野の田園地帯には、ハイタカ等の希少猛禽類の営巣に適した防風林等が耕作地を取り囲む形で回廊を形成しており、格好の繁殖場所となっている。本計画路線はこの様な田園地帯を通過することから、帯広道路事務所では希少猛禽類の繁殖活動に配慮した取り組みを実施してきた。これまでに、計画路線周辺においてハイタカを含む希少猛禽類の生息及び繁殖活動を確認してきた。そのうち、平成16年にハイタカが路線上の樹林地(営巣地)で繁殖活動を行っていることが明らかとなり、工事の実施が繁殖活動に影響を及ぼすことが予想された。そこで、このハイタカに対する保全対策を検討するために事業者(道路事務所)、工事施工業者、猛禽類調査者との間で、保全対策の実施体制を構築し、学識者からの指導・助言を得ながら、具体的な対策を実施してきた。その結果、工事実施中及び道路供用後においても営巣地の防風林において、ハイタカの繁殖活動が滞りなく行われている。本報告では、これらの猛禽類に対する帯広広尾自動車道での事業者の取り組み事例として、営巣地におけるハイタカの繁殖活動や保全に向けた配慮事項、及びその結果について報告する。なお本報告では、ハイタカ保護の観点から、営巣地の位置を特定できない様に配慮した。
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