国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 高基混成堤における環境調和機能について( 第3報)

作成年度 2006年度
論文名 高基混成堤における環境調和機能について( 第3報)
論文名(和訳)
論文副題 平成18年度(環-46)
発表会 平成18年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成18年度技術研究発表会
発表年月日 2007/02/21
所属研究室/機関名 著者名(英名)
松谷明典
浅見能章
千葉不二夫
抄録
高基混成堤は、独立行政法人港湾技術研究所および独立行政法人北海道開発土木研究所(現独立行政法人 土木研究所 寒地土木研究所)の研究結果に基づき、試験フィールド事業として函館開発建設部が森港に建設した新形式護岸である。構造上の特徴としては従来の混成堤に比べ捨石マウンドの占める割合が大きく、法勾配が緩やかになっている。マウンド上で効果的に砕波を促進させることで、特に浅海域において高い消波効果を得ることが出来る。また、H15年度から実施している環境調査より、比較的水深が浅く勾配の緩い基礎マウンド(1:3)は、従来の構造に比べて光環境が良く、マコンブ等の海藻群落の形成にとって好適であることが報告されている。H16年度調査から、高基混成堤特有の形状の一つである、スリット部と後壁の間に位置する遊水部においても良好なマコンブ群落が継続的に確認されており、マコンブに好適な生育環境である可能性が示唆された。本報告は、H15年からH18年(実施中)まで継続して実施している追跡調査結果をもとに、高基混成堤に繁茂した海藻群落の遷移の様相から持続性ついての検討を行い、また、遊水部内におけるマコンブの好適な繁茂環境を作り出す要因について検討を行ったものである。
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