現在、千歳道路事務所では、道央圏連絡道路(地域高規格道路)の、「新千歳空港関連」事業を進めている。「新千歳空港関連」事業は、北海道の空の玄関・新千歳空港と北海道横断自動車道千歳東IC を結ぶ9.2km 区間で、平成元年度に事業化され、工事着手から長期間が経過している状況にあるため、本事業促進の理解と協力が求められている。また、本事業区間内には、祝梅三角山遺跡や美々貝塚など、北海道の歴史を知るうえで重要な埋蔵文化財の包蔵地が数多く存在しており、毎年大規模な発掘調査を行うとともに埋蔵文化財の保護に努めている。平成18年8月10日の「道の日」に、道央圏連絡道路への理解を得ることのできるイベントを開催すべく、工事課内会議でイベント内容を検討した。「埋蔵文化財を利用し、本事業のP R をしてはどうか?」、「千歳市住民は、遺跡が身近にあるため、発掘してみたいと思っている人が多いのではないか? 」という意見をもとに、「地域歴史体験」をキーワードとし、埋蔵文化財と道路事業の繋がりから道路事業をP Rするため、埋蔵文化財の発掘体験と工事現場見学を合わせたイベント内容とした。タイトルは、開催日が夏休みということで「夏休みドキドキ発掘体験!!」と称した。本事例報告では、「夏休みドキドキ発掘体験!!」における取り組みの紹介と成果及び今後の課題について発表する。 |