国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 軟弱地盤における小橋梁の一工法について

作成年度 1963年度
論文名 軟弱地盤における小橋梁の一工法について
論文名(和訳)
論文副題 昭和37年度(4)
発表会 昭和37年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和37年度技術研究発表会
発表年月日 1963/08/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
河部勲
抄録
土木工事において軟弱地盤は今昔をとわず、たえずわれわれ土木技術者の強敵である。近年のように機械化され、工事の急速化、現場管理にきびしい仕様が制せられ、かつ、永久構造化されるにいたって軟弱地盤のひき起す数多くの問題があり、これを技術的に解決しなければならない。これら諸問題の対策について現在いまだに学問的に解明されていないものもあり、また、試験的段階で解明されても現場における適用にはほど遠いものである。これらの中で、最も古くから用いられ、しかも近代基礎工法につながる工法としてクイ基礎がある。クイ基礎は生松丸太より鋼グイまでの発達を見たが、この構造の単純さからあまり見栄えがせず、設計者より疎略に扱われる嫌いがないでもなかった。しかしながら、外形的には簡単な構造であるが良く探求して見ると、あまりにも多くの問題が軟弱地盤と関連をもっていると思われたのである。今、軟弱地盤に橋をかけなければならないときに、橋台、橋脚の沈下、転倒に対して十分安全を保つべくクイ基盤などで地盤支持力を補強するのであるが、その取付け盛土の軟弱基礎地盤層が十分な支持がなければ橋台には盛土がすべり出そうとする水平力も受けるし、また、軟弱層が圧密されることによって、基礎グイに押下げようとする力が加わる、これらのことを考慮しないで設計したとすれば、橋台自体十分安全であったとしても予想外の水平移動あるいは沈下を起すこともありうるわけである。これらは橋台自体の安定におよぼす障害であるが、もちろん付随的により細分される問題も多く残されている。当建設部では、橋台に関する上述の問題解明の一端として、昭和37年度に2級国道、稚内留萠線、遠別町地内満佐呂道路改良工事において施工した一つの工法について、その結果を述べたものである。
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