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 抵抗線式トルクメーターによる排雪抵抗の測定報告について(第4報)

作成年度 1963年度
論文名 抵抗線式トルクメーターによる排雪抵抗の測定報告について(第4報)
論文名(和訳)
論文副題 昭和37年度(57)
発表会 昭和37年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和37年度技術研究発表会
発表年月日 1963/08/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
井田勝也
抄録
昭和32年度より毎冬継続し行なわれているものであり、当時の緊急解明、機種を測定対象車としてとりあげ、第3報まではその都度、当局技術研究発表会報文集発表済みである。最初ダンプトラック系除雪車から初まったものであるが、昭和34年度で一応、その目的を達し除雪の進歩とともに、その焦点はロータリー系除雪車に移行してきたので(昭和34、35年度は三菱RT4型ロータリー除雪車)今回は三菱WTR型ロータリー除雪車をとりあげた。ロータリー式除雪車は最近とみに脚光をあび、各種設計試作が行なわれるようになってきたが、いまだ安定した段階には達していない。当局においても、別紙、参考資料ロータリー式除雪車の代表的型式並びに除雪機械要覧にあるように最も適当な機種の試作、開発、選定が数年にわたり行なわれてきたが、ダンプトラック系の安定解決に追われ、ロータリー系について工学的検討を本格的に行なわれだしたのは、2年ほど前からであり、まだまだ、未解決の問題が残っている。今回の三菱WTR型ロータリー除雪車は三菱において戦後まもなく製作市販され性能も安定し、このほかはまだ試作の域を脱しない現状としては、汎用性もあり非常に有能便利なものであり、不満足ながら国産唯一のものである。当局にも昭和32年度より16台納入されロータリー式除雪車の主力となっている。道路除雪用ロータリー式除雪車の問題点は新雪から吹溜突破拡幅までさらにダンプトラック系高速除雪車の作業速度に追従する除雪速度を必要とし汎用性と機動性高能率を1機種で満足できないかという点にある。現用ロータリー車は全断面をオーガがかくれる程度の雪深を低速で排雪する場合は排雪量もかなり大きく、割合能率はよいが、この排雪量は雪深が浅くなったり拡幅のように全断面を使用しない場合、除雪速度がその割に増加せず排雪量が相当に低下する結果となるのが全般的傾向でありWTRも同様である。いろいろな作業条件でも常に一定の排雪量を維持し機関出力を有効に使用する形状、機構、釣合などの条件を見出す必要に迫られている。性能向上のため種々の検討を加える方法として、排雪流などの流線の面は主として35mmあるいは8mmによる高速撮影(64駒)により行ない、力学的面は本報告書の抵抗線式トルクメーターにより測定値を求めて行なっている。また、改良試作などはすべて実用試作車により冬季の実際の除雪により検討を加える以外にまったく方法のない現状を打破するため、これを可能な限り縮尺し、模型によりある程度の推定を可能とし、雪の代替機により経済的に年間を通じ検討を加えることを目的として耕運機7P.S.程度のものとプロア径25cmΦ程度の2段がまえで、実車との相関を求めるため、ロータリー装置、模型試験機を試作し種々検討を加えているが、理論的あるいは高精度の相関係数が求められないにしても、実用上役立つ程度の推定は行なえるものと実験中である。
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