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 泥炭地における盛土築堤の安定と沈下について

作成年度 1963年度
論文名 泥炭地における盛土築堤の安定と沈下について
論文名(和訳)
論文副題 昭和37年度(Ⅰ)
発表会 昭和37年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和37年度技術研究発表会
発表年月日 1963/08/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
河合裕志
抄録
本要望課題は、軟弱な泥炭地に盛土を築造する場合の基盤の安定と沈下機構を現地の実例から解明しようとする目的で、昭和36年度から検討を進めているものである。泥炭性軟弱地盤の特性は、セン断強度が小さく、きわめて大きな特有の圧密現象を生ずることである。セン断強度は、盛土の基礎破壊に対する安定度を決める重要な要素であり、これが盛土など基礎の荷重強度に対して小さすぎると、周辺地盤のふくれ上がり、盛土の沈下量および沈下終了時間の増大など工事に重大な支障をきたすこととなる。また、泥炭性軟弱地盤特有の盛土による圧密沈下は、特別な基礎処理を施さない限り防ぐことができないが、沈下量をあらかじめ推定しておくことは、盛土に要する土量を求めることと、最終のできあがりの形状を把握するばかりでなく、基盤の破壊に対する安定を検討するに際して、荷重強度を推定するために重要な問題である。以上のように泥炭地における盛土築堤に際しての大きな問題点は、基盤の安定と沈下の検討と考えられ、このためには基層土質のセン断強度と圧密特性を知る必要がある。これらの基層土質の特性を知る試験方法はいろいろとあるが、河川築堤や道路盛土のように延長の長い構造物を対象とする場合は、現在のところ手数がかかりすぎ、実用的な簡便法が要求されている。本調査研究は、実際現場の多くの実例を基にして、泥炭地盛土に際しての基盤の安定と沈下を検討する簡便法を見出そうとするものである。
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