本課題は、昭和36年度第5回技術研究発表会に提出され種々論議したのであるが、始めての調査でもありデーターの不統一もあって結論を得られず、昭和37年度に再度調査し昭和36年度調査に積重ね発表する次第である。加熱混合方式によるアスファルト舗装の施工の難易、仕上げの良否あるいは合材の品質などは、材料の加熱温度、合材の混合、敷均し、転圧などの施工温度によって大きく左右される。しかるに、最近は特に感温性状に大きな開きのある種々のアスファルトが市販されているため、施工時の温度を一律にして管理するのは妥当ではなく、また現実の施工に際していろいろと困難な問題が生じている。本課題は、アスファルト舗装の温度管理を合理的にするために、施工時のアスファルトの粘度を基準にして施工温度を検討する目的で採り上げたものである。本課題について調査結果の報告があった建設部と実施箇所は次のとおりである。札幌開発建設部 1級国道12号線音江村地内、1級国道38号線赤平市共和、2級国道札幌・虻田線藻岩・藻南間、主要道道札幌・沼田線新十津川町釧路開発建設部 2級国道釧路・網走線阿寒町地内旭川開発建設部 1級国道40号線比布・和寒町地内塩狩、2級国道旭川・浦河線神楽町地内稚内開発建設部 1級国道40号線稚内市地内網走開発建設部 2級国道網走・斜里・根室線網走・鱒浦間留萠開発建設部 2級国道稚内・留萠線留萠市元町地内、2級国道稚内・留萠線初山別村初浦市街室蘭開発建設部 1級国道37号線長和・南黄金間函館開発建設部 1級国道5号線国縫・長万部間第2工区小樽開発建設部 1級国道5号線小樽市忍路・蘭島間帯広開発建設部 2級国道帯広・浦河線帯広市愛国・大正間 |