国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 小規模河川の水路装工について

作成年度 1963年度
論文名 小規模河川の水路装工について
論文名(和訳)
論文副題 昭和37年度(Ⅴ)
発表会 昭和37年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和37年度技術研究発表会
発表年月日 1963/08/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
石井重蔵
菊地吉一
工藤徳昭
抄録
昭和36年度の第5回開発局技術研究発表会には、表題の中間報告として、蛇籠工について調査し報告した。蛇籠工は過去において、排水路の装工護岸の材料として比較的多く使用されており、明渠排水に使用する材料としては、施工が簡単で価格が安く、適当な材料であることが解ったが、これは従来、応急工事に使われてきた工法であって、永久工法ではない。また、最近の工事量の増大に伴い。詰石量が不足し、したがって、採取運搬費がかさみ、工事費に影響することが多くなている現状である。また、明渠排水事業が第2段階に入り、排水路の性格が特定の範囲から、公共的な性格をも多分にもっているので、これからのことから今までのように簡易な工法から恒久的な施設として、耕地内の排水網の全体的な再整備を必要とするようになってきた。開発局発足以来、土地改良事業による排水路の掘削延長は、600余kmに達し、過湿地帯の解消と、一時的過剰地表水の急速な除去に対する対策は着々とその効果をあげている。しかし、これらの各路線も、施工後すでに10年の年月を経ており、そのほとんどが土水路の素掘りであることから、経年変化、管理の不十分による排水路の埋没、法くずれなどにより、排水機能がいちじるしく低下している現状である。このような状態を多く見受けられるところから、工法、施工材料を再検討し、より高度な材料によって排水機能を保持するために、今後の設計のあり方、現設計の考え方について、最近の施工例から2、3検討して、今後の施工の参考になれば幸いと思い、ここに報告するものである。
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