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 浦幌直別間上厚内地内地すべり調査について

作成年度 1964年度
論文名 浦幌直別間上厚内地内地すべり調査について
論文名(和訳)
論文副題 昭和38年度(16)
発表会 昭和38年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和38年度技術研究発表会
発表年月日 1964/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
谷俊郎
中田武夫
抄録
上厚内の地すべりは1級国道38号線浦幌町地内浦幌直別間道路改良工事区間内にあり昭和36年11月に第1回の工事を発注し切り口の土質は軟岩と仮定し、切土の定規については鉄道側は1割5分、山側は暫定断面で縦断は施工基面まで下げ施工した。翌年の昭和37年7月に第2回の工事を発注し、切土定規は、山側も1割5分で施工した。切土完了後法尻に亀裂を発見し、山の上を調査した結果亀裂があり地すべりであることがわかった。すなわち自昭和37年11月19日~至38年12月20日の1年間の長期間にわたり、原因ならびにその対策工事の資料を作成すべく調査を実施したので報告する。この調査を大別すると次の4種類に分けられる。(Ⅰ)地表調査として地質踏査地表水の調査ならびに、移動量の測定。(Ⅱ)地中調査として試錐工事により口径65m/mコーアを採取し、肉眼に依るすべり線の確認地質の分類、水平試錐による排水試錐孔の利用による地下水の動向調査のため、食塩水に依る硝酸銀の化学反応ならびに着色済のプルオレセインナトリウーム(20H10O5NA2)反応の調査を実施し、さらに雨量と地下水位水平試錐口径65m/mで排水と地すべりの関連性、地中のすべり深度と方向の調査のため、摺動抵抗型自記記録機(ARPM-1X)SDI-1型測定管(仕様は最大角度が各方向20度)を使用し埋設した。なお本地域の横N20度向に約35米の間隔をおいて根室本線があるので緊急事態に備え、自動回転標識灯および警報サイレン2台を設置した。(Ⅲ)土質試験は、開発局土木試験所に依頼した。(内部摩擦角、粘着力、含水量、剪断試験)(Ⅳ)安定計算は一応水圧を無視し(水平試錐に依り排水した。)種々の方法により計算を行なった。
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