北海道開発局の道路工事設計基準によれば、路盤工の厚さは凍結深度および路床支持力の双方を基準として定めることになっている。しかし現在は路床支持力との関連において路盤工の厚さを具体的に明示したものがなく、もっぱら凍結深度のみによってこれを定めている。また、これまでの経験では施工時に最終的に得られる路盤支持力は仕様基準値を上回っていることが解っている。しかし支持力は季節的な変動をするものであり、とくに本道においては路床の凍上融解に基因する路盤支持力の低下は無視できないものがある。本要望課題は、将来の交通量増加をも考慮して必要な路体構造を決定するための基礎資料を得る目的で、現行の路体構造と支持力の関係を調査するため昭和38年度からとりあげたものである。本課題について調査結果の報告があった建設部と調査実施箇所は次のとおりである。本報告はこれらの調査結果をとりまとめ中間報告とするものである。札幌開発建設部 2級国道岩見沢苫小牧線栗沢町地内耕成~栗沢市街入口間第1工区道路改良工事2級国道札幌留萌線札幌市北9条~北26条間道路改良工事並びに舗装道拡巾工事函館開発建設部 1級国道5号線八雲町地内茂無部~野田追間第38-2工区道路改良工事旭川開発建設部 1級国道40号線和寒町剣淵町両町地内第12工区道路改良工事留萌開発建設部 2級国道旭川留萌線留萌市地内藤山~大和田間道路改良工事その3工事稚内開発建設部 1級国道40号線稚内市地内第34工区道路改良工事その1主要道々浜頓別常盤線中頓別町地内舗装道新設工事網走開発建設部 1級国道39号線端野町地内端野市街舗装道新設工事〃 2級国道網走斜里根室線小清水町地内浜清水市街舗装道新設工事帯広開発建設部 1級国道38号線清水町地内清水羽帯間第1工区道路改良工事〃 1級国道38号線清水町地内清水羽帯間第2工区道路改良工事〃 1級国道38号線幕別町豊頃村両地内止若~茂岩間道路改良工事〃 2級国道弟子屈帯広線音更・士幌両町地内福平中士幌間道路改良工事釧路開発建設部 1級国道38号線音別・直別間第3工区道路改良工事 |