国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 寒冷地における橋梁塗装の問題点

作成年度 1965年度
論文名 寒冷地における橋梁塗装の問題点
論文名(和訳)
論文副題 昭和39年度(5)
発表会 昭和39年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和39年度技術研究発表会
発表年月日 1965/12/20
所属研究室/機関名 著者名(英名)
伊藤洋二
抄録
近年の道路整備事業の進展に伴ない、本道においても鋼橋の延長は著るしく増大した。すなわち開発局の維持管理するものだけについて、昭和36年度まで総延長15kmであったものが、昭和37年2.9km、38年2.7km、39年2.2Km架設され、現在総延長的23km、橋面積16万㎡に及んでいる。これらの塗替えに要する経費は.周期を現在の6~7年と考えて年間約3千万~3千5百万円となる。これは開発局の工事量からみれば微々たるものであろうが、有効に目的を果しているかどうかによって鋼材つまり橋体の寿命に大きく影響することを考えれば大きな問題を含んでいるように思われる。現在の塗装方式では、時には塗装後1~2年で発錆をみるものがあるが、このような場合4~5年の間は腐食の進行に任せるような結果となり橋体の損粍が甚だしい上 塗替えに特別の注意を払ったとしても不均一な腐食をうけた鋼面上の塗膜は不安定で耐久性に乏しい。また最近高張力鋼の使用が多くなってきているが、これらについては特に〝応力腐食割れ〝あるいは〝被労腐食〝といった点についても十分考慮する必要がある。以上いろいろな点から考えて結局現在の塗装方法では不十分であり、塗料を含めた施工上の門題点を明らかにし、有効な塗膜が得られる方法を検討する必要が認められる。このために幾つかの実験を行なったので・これらから得られたものを中心に施工上注意すべき点と、あわせて今後の課題について述べる。
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