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 切込砂利の凍上性および凍結融解後のCBRについて

作成年度 1965年度
論文名 切込砂利の凍上性および凍結融解後のCBRについて
論文名(和訳)
論文副題 昭和39年度(33)
発表会 昭和39年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和39年度技術研究発表会
発表年月日 1965/12/20
所属研究室/機関名 著者名(英名)
小山道義
平尾晋
高橋毅
川井優
抄録
北海道のような寒冷多雪という気象条件の地方で道路を築造する場合、最もむずかしい技術上の問題の一つに凍上とその対策がある。現在、北海道において道路の凍上対策工法として最も広く行なわれているのは、在来の凍上性路床上を取除き、凍上しにくい路盤材料で置換え、または盛上げて路盤を築造するいわゆる置換工法である。切込砂利は、この場合の置換材料として一般に広く用いられているが、道路の改良、舗装工事の急激な伸長に伴い、最近においては良質の材料が入手しにくいところも多くなってきた。切込砂利の品質については、北海道開発局道路工事仕様書で特に凍上性の点から「シルト以下微粒分(74μフルイを通過するもの)は切込砂利に含まれる砂分(4.760μフルイを通過するもの)の9%以下でなければならない」と規定されている。この規定に合格する材料は、現在までの経験から凍上に対して十分安全であることが確められているが、この規定以上にシルト以下微粒分を含有していれば、常に危険であるかどうかについてはまだ確認されていない。この規定に合格する材料を手に入れることが困難な現場が生じてきたことと、また、施工上締固めが容易でないことなどの理由から、実際にはこの規定の緩和が望まれることも多くなってきた。道路研究室では、これらの実情から、切込砂利を対象にその凍上性を支配すると思われる粒度、シルト以下微粒分の含有量とその性質および締固め条件などを変えて凍上実験を行ない、また、実際上の凍害が凍上そのものによるよりはむしろ融解期の支持力の低下によって生ずるものが大きいことから、凍上実験に供した材料の種類ごとに、また締固め条件の異なるごとに4日水浸CBR試験を行なって、これらの凍結融解後のCBRと対比し、切込砂利の品質に恥する合理的な判定方法を求めるために検討を加えた。本報告は、これらの概要について述べたものである。
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