建設事業の推進と同時に建設の機械化が図られ、当局における道路の建設、維持あるいは港湾、治山、治水、農地開拓等、それぞれの分野で機械化が急速に進められている。なかでも冬期の道路維持関係の機械化は近年の急激な社会構造の変換によるところの都市間あるいは都市と地方の道路交通の確保、過密地帯の交通安全確保の為に、その変換の度を早めなければならない現状である。ところで道路除雪の機械化は、その性質上、他の建設事業の機械化に一歩譲ってきたような感がある。それは建設に対する維持であり、使用期間が冬期間に限ざられていること。又必要とする地域が我国では北海道、東北、北陸等後進性の地域に集中していること等である。しかし、当局においては過去着々と機械化を進めてきており、種々の除雪機械が調査研究され我々の現場において使用されている。現在除雪後械は、その使用目的によってロータリ型除雪車とプラオ型除雪車とに分けられている。前者は豪雪地域における開道拡幅除雪を主とし、さらに市街地の道路脇の排雪積込みにも使用される。後者は新雪排雪を主とし、高速車輌によって道路脇に寄せて捨てを行ない、又、路面整正としても使用できるものが考案されている。これら除雪機械のうち、プラオ型については当局あるいは当建設機械工作所において研究が重ねられ、当研究発表会において研究結果が発表されている。しかし、ロータリ型除雪車については未だ研究段階にあり、その性能比較についても不十分の感がある。そこでロータリ型除雪車の除雪機構の解析を主題とし、ロータリテスティングマシン試作機によりロルバ型除雪車についてオーガとブロア速度の組合せによる能率の解析を行ったので報告するものである。 |