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 アイスバーン切削処理機の試作について

作成年度 1966年度
論文名 アイスバーン切削処理機の試作について
論文名(和訳)
論文副題 昭和40年度(85)
発表会 昭和40年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和40年度技術研究発表会
発表年月日 1966/12/10
所属研究室/機関名 著者名(英名)
堀川隆三
抄録
昨今の著しい車輌交通量の驚異的な増加に伴ない冬季間、特に厳寒期の市街地道路においては路面にアイスバーン(氷盤)が発生し轍をつくって交通の妨げとなり車輌操縦性の不安定運動を誘発し事故及び交通マヒ等の原因ともなっている事は周知の事柄である。よって交通流動性の阻害ともなるアイスバーンを取り除く事業は交通安全上、最も重視すべき問題である。当試験関係においては、そのアイスバーンを迅速に処理する方法としてアイスバーンを削り取るという基本的な考え方のもとに、39年度に引続きアイスバーン切削処理機械を課題として取り上げ今年度においては、アタッチメント式のアイスバーン切削処理機械を試作した。被装備車輌はホイール式トラクターショベル(TCM)に装着したもので、こゝにその完成を見たので本試作機の構造要旨、並びに試作後の試験結果等について報告するものであるが、その前段において現在までの氷盤処理の方法とその機械について述べる。水盤処理の方法とその機械について厳寒期から雪どけ期にかけて道路面に発生する氷盤(アイスバーン)は道路除雪上の最大のネックであり、これを除去するために従来から人力による氷割り、機械による除去などその実際の方法にはいろいろな手段が取られて来ている。例えば小さな事柄であるが玄関先のアイスバーンは家への出入りに滑って非常に危険である、こんな場所には食塩を散布する方法が古くから取られて来ている。又春先のアイスバーンにはツルハシによる氷割り作業などが良く行なわれ雪国に住む者には誰でも経験のある方法である。しかしこれらの方法では能率が悪く短時間に大量のアイスバーンを除去する車は不可能である。そこで数年前より、その関係地方部局において能率の良い処理機械の開発が重要課題として取り上げられ、試作研究、処理用機械の輸入などが行なわれ、アイスバーン処理について種々試みられたところであるが、今なお決定的な機械が出現するには至っていない現状にある、そこで現在までに諸所で各処理用機種を使用した歩みを顧みてその機能、性能等について若干の考察を述べ参考に供したい
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