産業の発展と共に車輌の交通量は飛躍的に上昇一途をたどり、いきおい当局が管理する国道の完全除雪が叫ばれる現状にあっては路線の確保を維持する当局と業務に携さわる者の等しく苦慮する所で、当係に置いても前年度の継続として試作第1号機の機構並びに作業上の欠点、利点等を加味し今年はプラオ、懸架機構の減量を主とし各種車輌にプラオ、懸架装置がシンプルに取付くよう、又近年は路面迄完全に除雪する工法が適用される傾向にあるので市街地でマンホール、路線石等、障害物に対してプラオにオーバロードが加わった場合自動的にブレードがシャーピンを切断し後方に反転、障害物を過ぎると元の位置に戻り運転員が車を降りる事なく、又車輌交通に支障を来たさないようスピーディに除雪が出来る機能を有した反転、復元式スノープラオとして考案試作したものである。懸架機構に付いても前年度はフレーム中央に力点が集中する機構としたが重量及び製作上に難点があるように思われトラックフレーム先端部も年々強化され装置取付け時の前輪荷重、オーバハングのピッチング等フレーム先端に及ぼす悪影響の発生をプラオとフレーム間で緩衝する機構とした懸架装置を考案試作したものである。本装置は日野ZH-12型7tダンプトラックエンヂン下部のトラックフレームに懸架装置を設置・特殊板ばねリンクを介してプラオを昇降させる機構でフレーム前端に及ぼす悪影響の発生を極力避けるよう留意してあり,夏期間はプラオを取外し懸架装置を取外す事なく普通ダンプトラックとして使用出来るよう設計してある |