雪国一般の共通問題であるが無雪地帯に対して道路維持作業の工種が非常に多く、その内容として夏期間は路面補修、路肩草刈、道路構造物清掃、標識維持等があり、又冬期間はスノーポール、防雪柵、案内標識の設置から除雪作業としての新雪除雪、拡巾除雪、路面整正、運般排雪等その維持作業は多岐に亘っている。又、タイヤチェーン、除雪作業、凍上等による路面損傷があるため、夏期間の路面補修作業量は無雪地域に比較して非常に多く、更にこれを短い夏の間に処理しなければならないので必然的に作業の機械化が要求されている現状である。北海道の道路維持体系も砂利道補修から舗装道補修に変りつつあり、これに伴って維持用機械の種類もブルドーザ、モーターグレーダ、トラクターショベル等の重機械から小形な舗装道補修用機械に遂次移行してきている。したがって砂利道補修華かであった数年前の様に砂利道用機械であるブルドーザ、モーターグレーダ、トラクターショベル等を除雪用機械として転用出来なくなりつつあり、夏冬を通じて総体的に維持用機械の機種及び工法を検討しなければならない時期に来ていると云える。そこで当係において7tonダンプトラックの万能化を思いたったしだいである。以後その経過、装置の構造、アタッチメント等について述べる。 |