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 日新ダムの基礎地盤と軟岩盛土材料について

作成年度 1967年度
論文名 日新ダムの基礎地盤と軟岩盛土材料について
論文名(和訳)
論文副題 昭和41年度(59)
発表会 昭和41年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和41年度技術研究発表会
発表年月日 1967/12/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
勝俣昇
山本数美
友成智
抄録
日新ダムは国営かんがい排水事業として、空知郡上富良野町に築造されるもので、水田1,300haの水源として、堤高29.5m、堤体積345,000m3、聰貯水量4,500,000m3の規模である。なおこのダムは十勝岳の火山憤出物中を流下する酸性毒水の代替水源となるもので、昭和40年度に着工、昭和43年度より本体工事に着手する計画である。工法上このダムは二つの特色がある。一つはこのダムが透水性基盤上に築造されることで、河心部のもっとも深いところでは17.5mにおよぶ火山砂れきがたい積し数米毎に厚さ0.5~1.5mの粘度層がきょう在している。これらの基礎材料は透水係数で1X10(-2乗)~1x10(-8乗)cm/sec、標準貫入試験のN値では20内外、最小8でダムの基礎としてはやや軟弱性をもっている。もう一つの特色は、盛土材料の大部がダムサイトの熔結凝灰岩を爆破し、ルーズロック(転圧ロック)、または、ロックとして盛土することである。この熔結凝灰岩は圧縮強度が200kg/cm3程度の軟石で、したがって本ダムは軟岩を主材料とするフィルダムである。したがって、工事の計画、実施にあたっては基礎地盤の支持力、沈下にたいする調査検討が必要とされ、また軟石材料については、さく孔間隔、装薬方法、爆薬の種類等を検討して、2次破砕の必要がなく、ルーズロック、ロック(法覆材)の各ゾーンに必要な大小粒度の分布が適度となるような爆破方法を決定し、さらにルーズロックの転圧における機種の選定、まき厚、転圧による締固りの状態等将来の設計施工上の資料を得る必要がある。本報告書は日新ダムにおける以上の問題点について行った調査試験について報告するものである。
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