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 押付式スノープラオの性能について

作成年度 1967年度
論文名 押付式スノープラオの性能について
論文名(和訳)
論文副題 昭和41年度(Ⅶ)
発表会 昭和41年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和41年度技術研究発表会
発表年月日 1967/12/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
井田勝也
前田恭平
河内俊博
抄録
最近自動車の増加、舗装路面の伸びにより路面に雪を残さない完全除雪を原則とし、車の安全な高速走行を確保する方向に向っている。従来のスノープラオは、主として投雪能力を重視されてきたが、路面整正機能が強く要求されることとなる。舗装路面の伸びは、モーターグレーダが除雪路面整正専用となり、年間を通じての稼働率が低下し、経済効果が悪くなる。グレーダの整正機能は、専用機械として優秀なものである。プラオでこれを行なうには路面に強制的に押付け切削を主とする形状となるので、大きな難点が生ずる。それは(1)ハンドルがとられる。(2)プラオえの路面障害物からの衝撃が大きい。(3)投雪能力が劣る。昭和39年度には路面整正機能を重視した設計になる西独の押付式スノープラオ、アングリング形を種々導入試用を初めた。(1)ヤナセシュミットのブレード反転シヤピン式、(2)酒井ピータのブレード分割スプリング式並にブレード反転シヤピン式、(3)建設機械工作所試作のカッテングエッジ反転シヤピン式の実用試験の結果を記すと次の通りである。いずれも従来のプラオに比し、整正機能は良好である。しかしシヤピン式はシヤピンの切断が多く、その交換が繁雑で実用にならない。押付力の設定が難しいのでハンドルがとられる危険がある。スプリング式はこれらの難点がなく障害物の逃げもよい。しかしアングリング式のため、除雪工法の大きな変更を行なわなければ適用できない。これらの使用結果から投雪性能と切削性能は互に相反し、これを同時に充分満足することは非常に難しい。現時点と極めて近い将来に適用するプラオとしては、切削性能を或程度犠牲にしても従来のプラオに近い設雪能力をもたせる中間的タイプが適当である。従来の一方向プラオの断面形状をもち、酒井ピータのスプリング式機構を取付けた構造のものを、昭和40年度試作試用した。この結果は整正能力も或程度満足し投雪能力も略同等であった。しかしその構造上からも各部の破損、曲り等が生じたが充分改良可能と判断した。これらの結果から昭和41年度、一方向17台、Ⅴ形6台、計23台製作し各現場に配置稼働したものの調査報告であるが、Ⅴ形については特別とりあげる問題もないので主として一方向のみについて述べることとする。
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