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 横締めしないプレテンPCスラブ模型実験と沖木橋の載荷実験について

作成年度 1968年度
論文名 横締めしないプレテンPCスラブ模型実験と沖木橋の載荷実験について
論文名(和訳)
論文副題 昭和42年度(6)
発表会 昭和42年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和42年度技術研究発表会
発表年月日 1968/12/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
大島久
西堀忠信
辻忠志
大西昭雄
大辻秀男
抄録
短支間の道路橋にプレテンションン方式によるプレストレスコンクリートゲタ(プレテンPCゲタ)を並列したスラブ橋は、昭和34年頃より広く利用されてきた。今迄のこの方式によるスラブ橋は、横方向に生ずる曲げモーメントに対してもPC構造となるような方法がとられてきた。プレテンPCスラブ橋のようなプレハブ方式は、構造物の主要部分を工場などによって、製造することにより、架設現場における作業の単純化および迅速さが利点であるが、プレテンPCスラブ橋は、横締めが現場作現であるため、作業量は少ないが、作業の種類が多くなり、これにより工期も長くなるなどの欠点がある。プレテンPCスラブ橋の架設作業の主なものを挙げると、(1)ケタの架設(2)シースおよびPC鋼筋の配置(3)中詰コンクリートの打設、(4)養成期間を置いた後プレストレス導入、(5)グラウト注入、(6)スラブ縁および地覆コンクリート打設などとなる。一般に横締めを行なったプレテンPCスラブ橋は、ケタ橋など他の型式の橋梁に比較すると、過重分配性状もよく、破壊に対する安全度も非常に高い型式の橋梁といえる。したがって、プレテンPCスラブ橋の破壊などに対する安全度が他の型式のそれと同等以上に保たれる範囲で、横締めに代る他の適当な横方向の補強方法を利用出来るとすると、今迄のプレテンPCスラブ橋の欠点を補え、また経済性の上でも改善できるものと考えられている。例えば横方向にプレストレスを加えない普通の鉄筋を挿入し、両端を端ゲタ側面に機械的に定着するという補強方法の場合の現場作業は、(1)ケタの架設(2)鉄筋の配置(3)中詰、スラブ縁および地覆コンクリートの打設となり、作業が著しく単純化され、工期も短縮しうることになる。この報文はプレテンPCスラブ橋の横方向の補強の方法として、(1)無補強の場合(2)鉄筋を挿入した場合および(3)従来の横締めを行なった場合について模型スラブにより行った実験的研究と実験結果にもとづいて横締めを行なわずに鉄筋の挿入によって横方向の補強をした実際の橋についての現場における載荷実験について述べたものである。
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