国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

論文・刊行物検索

詳細情報

 低品位岩石の風化度について

作成年度 1968年度
論文名 低品位岩石の風化度について
論文名(和訳)
論文副題 昭和42年度(61)
発表会 昭和42年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和42年度技術研究発表会
発表年月日 1968/12/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
岡田勝利
山野隆康
坂田資宏
抄録
岩石は土とともに、建設工事のあらゆる部門でその駆体の相当部分を占める重要な材料である。しかし、コンクリート骨材や、支持基盤などの立場から、その強さを問題にした研究は数多くなされているのにもかかわらず、岩石の風化を材料力学的に取扱った研究は極めて少ないようである。しかし最近では、ダムサイト付近に適当な土質材料がないために、第3紀層に属する泥岩、砂岩などの低品位岩を爆破砕石して、フィルダム本体に用いる例が出てきた。そこで筆者らは、この岩石の風化の進行度合が安定解析上、重要な因子である密度や、セン断強さに強く影響する点を重視し、とりあえずそれらの岩石の風化に伴う。細粒化現象を定量的に取扱うことに努めた。本文は、自動制御機構より温度と湿度を、任意にあたえうる低温恒温恒湿装置を用いて、最近2個年に行なった風化試験の成果を取まとめたものである。一般に岩石の風化は、物理的変化と化学的変化とが、同時に進行するものとみなされているが、低品位岩のように、比較的短年月の内に崩壊し、細粒化していく現象は、主として、物理的要因にもとづくものと考えられる。その物理的要因である温度条件の変化、湿度条件の変化を与えつつ、それらの岩石が風化されていく進行度合を測定してみた。当面、筆者らは岩石をフィルダム内部に堆積した場合、それが将来どの程度細粒化ないし微粒化するのかということを解明しようとしているのである。このためには、物理的な風化要因として、温度変化と湿度変化を取り上げるのが合理的と考え、前記の装置を使用したのである。
本文表示
このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 AdobeReaderダウンロード
ページの先頭へ

この画面を閉じる

© 2023 Civil Engineering Research Institute for Cold Region, All rights reserved.