| 近年都市河川における河川敷の利用は高水敷の緑地化をはじめ、各種公園施設の設置あるいは、築堤兼用道路としての活用など地域住民の生活環境整備において利水のみならずあらゆる面で積極的に河川を利用する時代となってきている。したがって草刈作業は一段とその重要度を増してきていると云えよう。しかしながら、堤防維持管理業務のひとつである草刈作業が旧態依然とした人力施工であれば工業発展に伴う労働力の不足から年々困難になりつつあり環境衛生整備の上から見て片手落ちになるおそれがある。そこで当然機械による合理的な草刈作業が必要である。幸いに昭和43年度当部荷川維持用草刈車としてKSK-JCB-3型エキスカベーターローダーを購入都市河川である豊平川に配置し数回にわたって現地で性能試験を実施することができたので、ここに調査報告歩掛検討と併せて今後の利用方針について2~3述べるものである。尚、現場における草刈試験としては次の3種にわけて実施した。1 草刈車による草取歩掛試験(KSK-JCB-3型エキスカベータローダーによる運転操作員2名)2 肩掛草刈機による刈取歩掛試験(ニッカリ刈払い草刈機による、操作人夫1名)3 人力による刈取歩掛試験(一般的な草刈ガマによる、男女各2名) |
