石狩川1~3区の樋門計画のほとんどは、昭和35年度に簡易式(タルボットまたはマイヤー公式等)で決定したもので、調査も不十分なものが多かった。したがって実施に当つては、再度調査をし、樋門断面について検討しなければならないのが通例である。しかしながら従来より、この種の水理解析が複雑なため、いぜんとして簡易計算式あるいは、内水ピーク流量より逆算する方法を多くとつており、樋門排除計算によるものは特定のものに限られている。最近電子計算機の普及により、土木試験所においては既に、小型機FACOM230-10がレンタルで導入され、開発局においても大型電算機の導入が検討されていると聞いている。しかし、現場技術者によっては、まだ、簡単に活用できる態勢になっていないのが現状である。また、最近は特に安価なミニ電算機が、かなりpoularになって来て、開発局河川部門においても既に石狩川では(オリベツテイ101)1台、室蘭(セイコウS300)1台、帯広(セイコウS300)2台、旭川(ビジコン207)1台、網走(ビジコン207)1台、留萠(セイコウS300)1台、(カシオAL-1000)2台等が導入されており、現場技術者においても簡単に活用できるようになっているので、この種の計算に利用されることが期待できるようになった。 |