石狩川の中心部(河口より85Km)に位置するこの砂川地区は砂川市(左岸)と新十津川町(右岸)を分断蛇行し流下する石狩川を切替えるとともに築堤護岸を施工し洪水防禦を図るものであるが、用地補償等に問題が多く多年懸案事項として残されていた。現在迄石狩川本流で蛇行矯正を要する個所はこの砂川地区のみであった。たまたま昭和36年7月、37年8月連続して大洪水に遭遇し甚大な被害を蒙つたため治水事業の緊急性が呼けばれ急遽改修計画の詳細が決定され用地補償の見とおしもつき昭和39年に着工されたものである。以来5ヶ年44年11月待望の通水をして河道延長6,500mから一挙に3,000mに短縮された。それと共に締切築堤に先だち前面の締切水制を計画実施したものである。締切水制個所は第1新水路(下流側)呑口と第2新水路(上流側)呑口の2個所であって河状から判断して第1の水制は比較的軽易な工法を採用し第2の水制に重点をおいて施工した。第2のブロック水制工の延長は353m(A)及び150m(B)の導流水制とし中間約150mの間隔を設け、ブロックの種類は合掌ブロック、三連ブロックを主体とし一部6脚ブロックを使用した。今回この水制工についてブロックの種類および重量の選定理由、組合せ、施工基面高、法線の決定工費等の考え方について検討した事項について報告するものである。 |