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 石狩河口橋基礎の室内模型実験について-鋼管セル型ウェル模型実験-

作成年度 1970年度
論文名 石狩河口橋基礎の室内模型実験について-鋼管セル型ウェル模型実験-
論文名(和訳)
論文副題 昭和44年度(C-13)
発表会 昭和44年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和44年度技術研究発表会
発表年月日 1970/12/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
菊地理
永井俊一
抄録
一般に支持層が深い位置に存在するような地点に重要構造物を構築する場合、その基礎形式としてくい基礎かウェル基礎が採用される。しかし、この両基礎形式は、施工性、経済性あるいは安定性の点において、それぞれ相いれない長所ならびに欠点を有している。鋼管セル型ウェルは、それら両基礎型式の長所を取り入れた基礎工法であり、一種の合成基礎とも考えられる。本工法は、基礎の曲げ剛性ならびに受圧面積を増大させ所要の水平抵抗を有する基礎が得られよう、長尺ものの鋼管ぐいすなわち長ぐい、短ぐいおよびそれらの本ぐいを軸方向に沿って連結するジョイントパイプの三者を組み合わせて所定のセル型に併合する工法である。このため、鋼管セル型ウェルは、他の基礎型式に比較して所要のくい本数で定められた寸法のセルを形成しなければならないこと、ジョイント部が存在することなどによりある程度繁雑さと精度の高い施工技術が要求されるが、その反面、合理的な基礎を得ることができる。特に、軟弱層が深くまで存在するような地盤に長大な橋りようを築造するような場合、鋼管セル型ウェルがもつ長所をより有効に生かすことができるものと考えられる。しかし、本工法は、最近開発されたものでその施工性、あるいは経済性については、数現場の施工例によってある程度実証されてきたが、その支持機構については今後の試験調査を通じ解明していかなければならない点が多い。今回、石狩河口橋主径間部の基礎として鋼管セル型ウェルを採用したのを機会に、これに関連した一連の室内模型実験を行ない、支持機構の未解明な点について検討を加えることとなった。本報告は、一連の室内模型実験の計画概要について述べるとともに現在までに実施してきた模型実施結果の一部について報告するものである。
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