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 屋根・外壁の雨仕舞いについて(雨もりとその考察・その2)

作成年度 1970年度
論文名 屋根・外壁の雨仕舞いについて(雨もりとその考察・その2)
論文名(和訳)
論文副題 昭和44年度(G-2)
発表会 昭和44年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和44年度技術研究発表会
発表年月日 1970/12/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
鈴木岩雄
抄録
東京オリンピック競技施設のうち、2~3の施設が雨もりして世の批判を受けたことがあった。設計、施工とも我国の超一流の技術陣営が参加したものでも雨もりすることがある。それらの原因は屋根材の老朽とか、腐蝕、あるいは損傷によるものでなく、やはり雨仕舞いの盲点ではないかと推察されるのである。前回の発表のまえがきにも、このことについてふれているが、建築工事は部材の接着接合の繰返しであり、設計図では線がなくとも、施工過程では線となる部分が数多く生ずるのである。コンクリートの打継ぎはその最も顕著な例であり、シート防水の重ねジョイント等もそうである。線部分は種々の応力変化によって、時として間隙を作りやすく、漏水の原因となることが多いのである。このことから線の処理を十分考慮することが、重要な雨仕舞いのポイントと言うことができるのではないだろうか。雨仕舞いは職人的技術と言うけれど、それは最終的段階のことであり、第一義的には設計作図の過程で考えるべきもので、施工段階ではその不備を補うのが至当であろう。しかし、現在はそのすべてが施工プロパーの仕事とされているのである。今回は主として、施工上の原因と見なされるものについて、前回同様のフォームをもって報告するものである。調査の時点は前回とラップしているものもあるが、その大半は44年に調査したものである。
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