最近の一般国道における除雪は冬期交通の確保はもとより殊にその質的向上(作業能率も含め)が重視され対策が急がれている。開発局では特に北海道の除雪の特殊性(色々な意味で)を考慮し昭和44年度総動力700PS・オーガブロア形ツーステージ方式の高速ロータリ除雪車を開発した。この性能試験は完成導入後まもなく実施し一応満足すべき結果を得た。これらの結果については先の第13回技術研究発表会で第1回の報告を行った。一方日本有数の豪雪地域を擁する東北並びに北陸の各地方建設局においては昭和39年頃からこの問題に取り組み昭和42年度建設省を中心に総動力1000PS(除雪用機関510PS・走行用機関530PS)級のブロア形ワンステージ方式のロータリ除雪車が開発され以後改良が加えられ使用実績性能調査結果などからその成果は関係方面より高く評価されている。昭和45年度北海道にもこの改良後800PS(除雪用機関510PS・走行用機関330PS)級になったワンステージロータリ除雪車が導入された。今回はこれら一連の高速ロータリ除雪車について特に機構の異る両機種の特色を北海道の地形・地貌・気候などによる除雪の実態に鑑み調査することになったのでこれらについて報告するものである。 |