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 根固工に関する調査研究(第2報)

作成年度 1972年度
論文名 根固工に関する調査研究(第2報)
論文名(和訳)
論文副題 昭和46年度(D-1)
発表会 昭和46年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和46年度技術研究発表会
発表年月日 1972/11/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
土佐林宏
抄録
護岸工の目的は、ⅰ)洗掘を防止して河道を固定し、ⅱ)河床と異なった粗度を与え流速を減少させ、ⅲ)透水を防止して河岸、築堤などの浸潤を減ずることである。これらの目的に対し、施行が容易で且つ耐久性があり、しかも工費の安いものが護岸工法として最も望ましいものである。従来の護岸工法は、基本的機能上の欠陥は見い出されないが、経験的な工夫のみにささえられ、理論的にあまり追求されていない。また、北海道の護岸の特徴として広く採用されて来たコンクリートブロック単床工(連節ブロック工法)から、さらに強度的にまた耐久性の上で丈夫な工夫に変更されつつあり、この工法の開発が望まれている。この調査研究では、護岸のうち最も重要な部分である根固工について調査・研究するものである。根固工は、護岸の基部すなわち川側の最前面に施工して、河床の洗掘に対処しようとするものである。したがって、根固工としては流水力に対し安定であり、屈撓性があり、耐久性が大きく、適当な粗度を有するものが理想的な工法である。従来、種々の工法が根固工として実施されてきたが、近年コンクリートブロック工法が大きさ・形状を自由に選びうること、また施行も容易であることなどから広く実施されるようになり、現在では殆どの根固工がこの工法によっている実情である。本調査研究では、コンクリートブロック根固工の設計指針を得ることを目標とするものであり、水理条件、河道条件に対して、根固工の施行基面高、布設巾、延長およびブロックの諸特性(大きさ、形状、組合せ)などがどうあるべきかを検討するものである。本調査は、昭和45年度を初年度とし4ヶ年計画で実施しているもので、本報文も年次計画にもとづき、昭和46年度調査研究した内容について記載したものである。
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