国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 大雪ダムコア管理試験の簡便化について

作成年度 1972年度
論文名 大雪ダムコア管理試験の簡便化について
論文名(和訳)
論文副題 昭和46年度(D-12)
発表会 昭和46年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和46年度技術研究発表会
発表年月日 1972/11/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
相田俊郎
田辺和生
村端克己
加賀恒夫
抄録
石狩川大雪ダムは昭和43年度に着工されて以来、46年度までに国道の付替工事、仮排水路トンネル、上流締切、基礎掘削を実施したが、47年度からは本体盛立に入り、49年度完成の予定になっている。型式は中央心壁型ロツクフィルダムで、提体積が380万m3余りでこのうち約40万m3がコアである。このような大土工においては重機械の導入による施工能率の向上が要求される。それと同時に現場に対応した施行管理方法が必要となる。更に大雪ダムの施行は、コア材料の施行速度が、他の材料の施行速度に大きな影響を与える。すなわち他の材料は比較的天候に左右されないで施行できるが、コア材料は雨が降っては施行できないうえ晴天が続くと乾きすぎるため、散水するなどしなければならない。そこでコア材料は施工可能な状態にあるうちに出来るだけ盛立ててしまいたい。このことから、盛立後のコア材料の良否を判定するための施行管理試験の迅速化が強く要求されるわけである。ゆえにいくら盛立を速く行なっても、管理試験で手間取っていては次の盛立がストツプしてしまうということである。フィルタタイプダムのコア材料に関する施行管理試験は比重、含水量、密度、透水などに関するものがあるが、これらの試験はJIS規格に従って実施すると24~48時間を要するものばかりである。そこでこれらの試験のうち締固め管理、施工の可否の判定に直接影響を与える含水量試験、密度試験を迅速に行なうことにした。
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