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 大曲クイ試験場における振動試験について

作成年度 1973年度
論文名 大曲クイ試験場における振動試験について
論文名(和訳)
論文副題 昭和47年度(C-17)
発表会 昭和47年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和47年度技術研究発表会
発表年月日 1973/10/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
渡辺恒喜
森康夫
加賀屋誠一
逢坂秀俊
永井俊一
抄録
最近、電子計算機の技術向上に伴い、地震時における構造物の動的挙動を的確な理論計算によって解明しようとする試み、すなわち一般に云われている地震応答解析が盛んに行なわれるようになってきた。この応答解析を行なうさいに、固有振動特性(固有周期)、振動モード、および減衰性の3要素で表わされる構造物の振動性状を把握しておくことが必要となるが、振動性状については基礎地盤の土質特性、上部構造あるいは基礎の型式などによって異なるため、適格な判断が極めて難かしく、この点については、今後の調査検討を通じて解決を計らなければならない問題といえる。一方、昨年公表された道路橋下部構造設計指針、同解説に見られるように、既往の震害例、あるいは実際の地震時における構造物の応答特性などを統計的に処理し、構造物の耐震設計を標準化しようとする傾向がある。それによると、地盤震害についても検討されており、本道のように諸河川流域に広く分布している極めて軟弱な地盤に構造物を築造する場合、地震時における構造物の安定性について十分な配慮が必要であり、基礎の合理的な設計、施工を行なうためには、その振動特性を検討、究明しておかなければならない。以上のような観点から当研究室においては、地表面近くのN値が0~3程度の軟弱層によって構成されている大曲クイ試験場において、下記に示す一連の振動試験を実施してきた。ⅰ) 自由減衰振動試験ⅱ) 起振機による強制振動試験ⅲ) ダイナマイトを利用した振動試験本報文は、これら振動試験の概要とその結果を紹介し、最後に、当試験所で実施または関係した数個所の橋梁現場での強制振動試験に、若干の検討を加えたものである。
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