留萌港は明治20年北海道庁の調査にその端を発し、明治43年からの第一期拓殖計画事業より本港の修築に着手、第二期拓殖計画の昭和8年3月留萌川切替えによる内港築設が完了し「留萌港」が誕生した。当時本港での漁獲物取扱施設は大正9年に南岸に-4.0m物揚場177mが建設された。昭和11年には、貿易港の指定を受け、昭和27年2月港湾法の制定に伴ない重要港湾に指定された。さらに昭和29年7月木材、昭和38年7月大豆の輸入港指定を受けるなど道西北部における商港として重要な地歩を占めるに到りますます発展する背後地帯の貨物の輸送需要に対応し、昭和50年を目途とする長期港湾整備計画を立案し、昭和40年7月26日港湾審議会第25回計画部会に提出され同年9月16日運輸大臣により承認された。この長期計画で現状において漁船溜がなく、港内の輻輳の大きな原因となっているため内港東岸地区に-4.0m物揚場と泊地12,000m2を築設することとしたが第3次港湾整備計画(43~47)で泊地水面積21,000m2、-5.0m岸壁230m、-4.0m物揚場120mを建設し200千tの漁獲物を取扱うこととし、なお、これに伴ない防波堤80m、船揚場40m、さらに漁船の大型化に伴ない既設南岸物揚場を水深-5.0m延長160mに改良することを含む計画が昭和43年3月閣議決定を得た後、昭和44年度の一部用地買収より着工し、昭和47年12月完成した。この報文は昭和46年度、昭和47年度の防波堤、岸壁及び物揚場の矢板打込工事を主として報告するものである。 |