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 消波型高基混成式護岸の斜め入射波に対する越波特性について

作成年度 2007年度
論文名 消波型高基混成式護岸の斜め入射波に対する越波特性について
論文名(和訳)
論文副題 平成19年度(技-30)
発表会 平成19年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成19年度技術研究発表会
発表年月日 2008/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
寒地土木研究所森 昌也(MORI Masaya)
寒地土木研究所山本 泰司(YAMAMOTO Yasuji)
抄録
消波型高基混成堤は、通常の混成堤よりも高い基礎マウンドとスリット形式の直立部により高い消波能力を実現した構造形式である。高い基礎マウンド上において砕波を促進させることによって波のエネルギーを減衰させるとともに、高マウンドゆえに生じる衝撃波力を円柱形式のスリット部によって緩和することができる。また、水深が浅く広いマウンド部分は藻場育成に適しており、現地調査により良好な海藻群落が形成されていることが報告されている。本構造形式は北海道森港新川地区の防波護岸として全国で初めて採用されており、その現地施工については報告しているところである。本構造形式を設計する上で必要な水理特性についてはこれまで実験的な検討がいくつか行われており、その特性は概ね明らかにされている。例えば、波力特性について実験的な検討から作用する波圧の位相差を考慮した設計波圧分布を提案しており、越波特性について大型断面水路を用いた水理模型実験を実施して護岸天端高さを決定するための越波流量算定法を提案している。また、森港における波力・越波特性に関する現地観測から、提案されている算定値と現地観測結果との関係を比較検証している。しかしながら、これまでの検討は波の入射角度が直角入射の条件を対象としたものであり、波の入射角度が水理特性に与える影響については明らかになっていない。本構造形式の設計法の一般化に向けては入射角の影響を設計法に取り込む必要がある。そこで本報告では、平面水槽を用いた水理模型実験を実施して越波流量および打ち上げ高さを測定して、斜め入射条件における消波型高基混成堤の越波特性について報告するものである。
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