作成年度 | 1957年度 |
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論文名 | 苫小牧港の漂砂について |
論文名(和訳) | |
論文副題 | 昭和31年度(70) |
発表会 | 昭和31年度技術研究発表会 |
誌名(No./号数) | 昭和31年度技術研究発表会 |
発表年月日 | 1957/09/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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川上善久 |
抄録 |
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襟裳岬に発し、日高・胆振海岸を経て地球岬を越える沿岸漂砂は、初め供給能力に押えられながら侵食海岸を北西進し、有力諸河川からの土砂供給を受けるにつれて次第に勢を増し、沙流川・鵡川を併せて遂に移動能力に支配される豊かな沿岸漂砂流となる。この流れはかつて、地質時代において、地盤の隆起により、二つの島の海峡中央部に新しくできた陸地の前縁との偶角部に、払い落され、その推積によって海岸線は、胆振海岸との滑らかな繋がりを指向しつつ、漸次向きを南西に変え、地質学的年代を経て次第に前進し、地盤の変動・気象海象条件の変遷・漂砂量の増減等を織込んで、今日みるような広大な海岸平地と、滑らかな弧状海浜を持った湧払原野を現出したものと考えられる。 |
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