国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 漁川ロックフイルダムの設計について

作成年度 1957年度
論文名 漁川ロックフイルダムの設計について
論文名(和訳)
論文副題 昭和31年度(59)
発表会 昭和31年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和31年度技術研究発表会
発表年月日 1957/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
斉藤昭
抄録
設計にあたりダム地点の地質構造および附近の状態について論じようと思う。浮石質凝灰岩 基礎岩盤を形成し灰白色である。崖 錐 群 2mまで玉石交り砂利層、4mまで比重のやや小さいもの。集塊凝灰石 発達した流理構造を有し帯状を呈す。集 塊 溶 岩 柱状節理の発達した石英粗面岩質。全般的に標高200m前後の晩壮年の地貌を呈し、漁川は殆ど全流路を通じて樽前系の新期岩類よりなり、一般に浸蝕作用が著しいのが特徴である。また本地質調査に伴ない次の項目について検討した、。(1)試錐調査の結果、氾濫原の厚さは4m内外で基盤の浮石質凝灰岩に到達し、上部の集塊凝灰岩は一般に岩質良好で耐圧強度の平均値は105.8kg/c㎡であった。(2)堰堤計画地点上流部の湧水はいずれも湛水池内にあり、2~10cc/sec程度で、これは左岸の裏側に北西にのびる小沢の滲透水と思われる。これに対してはハイドロック工法で処理する。(3)石塊堰堤用材料としての集塊溶岩は、量は充分と思われ、試験結果採取条件もやや良好である。(4)地盤支持力試験は深部ほど良好な値を示し、平均20kg/c㎡である。(5)現地における透水試験結果は6~9×10-5の透水係数を示した。
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