国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 篠津運河機械施工について

作成年度 1958年度
論文名 篠津運河機械施工について
論文名(和訳)
論文副題 昭和32年度(61)
発表会 昭和32年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和32年度技術研究発表会
発表年月日 1958/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
近野忠昭
抄録
篠津地域は石狩平野の西南部に位し、東および南は石狩川に限られ、北は増毛連山によって画された江別市・当別町・月形町・新篠津村を含む地域である。地区内の土質は中央部はほとんど泥炭土で、低位と高位泥炭とが大半を占めており、気候は日本海の対馬暖流の影響をうけて北海道のうちでも温暖な地域に属している。篠津運河はその地域の中央部を縦貫しており、昭和26年度食料増産の国策に添って、篠津原野開発の一環として着工した。総延長20.8km、敷幅20.0m、平均切深6.0m、掘削土量2,200,000m3と言う膨大な計画である。これを5年間に完成するには人力ではとうてい不可能のため、機械施工を行うことになり、エキスカベーターポンプ船を購入して、昭和27年度から掘削を開始し、昭和30年度までに、1,800,000m3を掘削した。昭和31年度には世銀借款による篠津地区開発事業の発足に伴い、本運河は篠津原野の用排水幹線となり、石狩川に取付け、同川に頭首工を設置しかんがい用水を石狩川より自然導水する計画となった。このため本運河は延長24km、敷幅17.50m、側法2割、平均切深10.0m、勾配1/7,000で施工することになった。
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