本橋は1級国道38号線が空知川を富良野町布部において横断するため、昭和4年木造ポニートラス3連および木造桁橋、全支間183m、有効幅員4mが架設された。その後昭和13年、23年、27年と修復、架換えが行われてきた。しかし木造橋をもってしては道央と道東を結ぶ高速重貨物車による農林水産物輸送の任に耐えられなくなり、また、空知川改修計画により橋の延長、嵩上げが要請されたので昭和31年度より永久橋として架換えに着手し、昭和33年度完成をみた。架設地点の基礎地盤は厚い砂利層、砂層、玉石層が入り組んでおり、充分の支持力が期待され、また、付近は良質の砂利、砂を多量に産するので、上部構造は鉄筋コンクリート構造として種々工法を検討したが死荷重を軽減し、しかも大支間を採用し得る函桁を用いることとした。支間は流水部の橋脚位置も考慮し、中央経間36m3連とし、側経間に28m3連を用いた。また、桁高は前後取付け道路の高さ、および橋脚の短小なのを考慮し、2.0mとした。このため中央経間における支間と桁高との比率は18:1となった。下部構造は半重力式橋台、高さ6.7m2基、重力式橋脚、高さ4.8m7基で基礎工として、深さ11m井筒2基、深さ9m井筒5基を用い、すべて鉄筋コンクリート構造とした。下部構造については特記する点もないので以下上部構造について概要を説明する。 |