国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 2、3のアスファルトの品質について

作成年度 1961年度
論文名 2、3のアスファルトの品質について
論文名(和訳)
論文副題 昭和35年度(13)
発表会 昭和35年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和35年度技術研究発表会
発表年月日 1961/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
竹村健
抄録
従来舗装材料としてのアスファルトの性状は、そのほとんどが規格試験によって、すなわち針入度、軟化点低温伸度などを測定することによって評価されてきた。しかしながら舗装体の安定度にはたしているアスファルトの役割を考えてみると、アスファルトの粘性、凝縮力、付着力およびこれらの経年変化の度合いが大きく影響していることが判る。これらの性質の把握には、従来の物理試験だけからは判定できず、その判定のために最近高分子化学の発達に伴い、レオロジカルな性質と化学組成との関連を求める研究が活発に行なわれるようになってきた。土木試験所においても、昭和33年からこの点に関して、研究を行なってきている。前述のような観点から昭和35年において実際現場に使用された原油基別、および製造方法の違いによる6種のアスファルトについて針入度、軟化点、低温伸度、PI、n-値、熱劣化試験、化学組成分析および25℃~100℃の粘度を測定した。道内に入っているアスファルトがいかなる性質のものであるかを知ることは実際現場において使用する場合になんらかの参考になるかと思われたので以下その概要を報告する。アスファルトは石油の揮発性成分のそのほとんどを駆逐することによって得られる石油の残渣であり、その製造法によってStraight-Asphalt、Blown-Asphalt、Natural-Asphaltに区分される。一般に道路用として用いられているのはStraight-Asphaltである。アスファルトはその大部分が種々の炭化水素よりなり、微量に酸素、窒素、硫黄および金属化合物を含んだ複雑な混合物である。その混合物の組成割合は原油基およびその製造方法によって大きく変わることはいうまでもない。これらの混合物は分子構造の立場から次の3つの基本的グループに分けられる。1.飽和脂肪族炭化水素2.飽和環式炭化水素(シクロパラフィン、ナフテン)3.芳香族環を含む炭化水素4.二重結合を有する不飽和脂肪族炭化水素
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