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 アスファルト安定処理工法について

作成年度 1961年度
論文名 アスファルト安定処理工法について
論文名(和訳)
論文副題 昭和35年度(34)
発表会 昭和35年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和35年度技術研究発表会
発表年月日 1961/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
杉本益男
本間知一
松尾徹郎
丸山博
南隆
抄録
釧路地方において、従来実施されている舗装の基層は、浸透式アスファルトマカダム、セメント安定処理工であるが、次の諸点を勘案して、本年度より切込砂利を主体としたアスファルト安定処理工を実施してみた。1)釧路地方は良質な粗骨材が少なく、高価なので、路盤材料程度で実施できる安定処理工の方が、経済的に有利である。2)セメント安定処理工法は、現段階では施工幅員、迂回路の有無などによっては、一般交通に影響を与えるので、施工箇所に制限を受ける。また当地方の気象条件にも問題がある。すなわち①冬期間の気温低下が著しく、加えて降雪が少なく強風が多い。このため生ずる収縮クラックは表層まで影響するし、これを防ぐことはなかなか困難のようである。②土質の悪いところでは、現在の路盤工程度では不斉凍上を生じ、これによる不規則クラックをさけることはむずかしい。以上より種々検討の余地があり、無条件で全面的に取り入れることはできない。3)マカダム系統の工法は当地方では、高価につくばかりでなく、一般の砕石の需要が極端に少ないため、中間粒度の処置などの問題もあって、所定規格の骨材を得ることが困難である。また工法はとくに職人の熟練度に依存するものであるため、近年の舗装工事の増大から施工技術が低下している傾向にある。4)年々平坦度の向上が要求されてきているので、職人の熟練度に期待する工法はなるべくさけて、機械仕上の回数が多くなるような工法に切り替えた方が良結果が得られる。5)中央混合式なので、現場が整頓されるとともに施工速度が早いので、一般交通に与える影響が少なくてすむ。次にその実施例について述べる。
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