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 抵抗線式トルクメーターによる排雪抵抗の測定報告書(第3報)

作成年度 1962年度
論文名 抵抗線式トルクメーターによる排雪抵抗の測定報告書(第3報)
論文名(和訳)
論文副題 昭和36年度(41)
発表会 昭和36年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和36年度技術研究発表会
発表年月日 1962/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
井田勝也
抄録
北海道開発局において実施されている道路除雪については年々除雪延長の増加はもちろん除雪程度も飛躍的な質的向上を示しており、過去はともかくも自動車の交通を可能とする除雪段階はすでに脱し、高速・快適・安全な自動車交通をいかに速く安く確保するかに移行し、最終的には夏季と同一な自動車交通を可能とすることに努力がはらわれるようになってきた。このような除雪の質的向上はその根本的対策である冬季積雪時を考慮した道路の設計改良にはじまり、除雪工法・除雪機械の量的、質的発展によるものである。これを機械工学の立場から見れば従来のがんじょう・強力な建築機械の安易な転用を主体とした万能型は細部については改良の余地は多々あるが、基本的には一応完成・安定したものとなり今後は除雪を主眼とした高能率専用機の開発段階に達した現況である。昭和32年度より毎冬続けられているこの測定試験も、昭和32年度実施分は本報文集昭和34年度版p.279に第1報とし、33年度実施したものについては本報文集35年度版p.419に第2報としすでに発表のとおりで、当時の緊急解明機種であったトラック系高速除雪車10t、5tについて行い現有トラック系除雪車としては最大許容限界と最小許容限界の必要な排雪抵抗数値を求め、これにスノープラオ排雪比抵抗ならびにスリップ限度の概念を導入することにより一般化することができたのでトラック系除雪車については実用上十分で的確な推定を行なうことができることとなった。この第3報は34年度これらの測定試験と除雪実施経験を基に開発局トラック系除雪車の主力として設計製作され、最終型と推定し34年度始めて導入の7tダンプトラック(4X4)のうち日野ZH10を試験車とし前2回と同様の測定試験を行い、その性能を数値的に検討確認することを目的とした。この種測定試験はダンプトラック系除雪車については今回の測定試験が所期の性能を示せば一応その目的を達したものと考えられ、今後は前述のとおり専用機を早急開発すべき現況であり、その中でも特にロータリー系が注目されているので、34年度始めて購入の試作的なダンプトラック用アタッチメント式ロータリー除雪車三菱RT4型について今後の測定試験の指針を得るための測定を行なった。測定装置・方法・その他前第1,2報と同様なので重複する点は簡略する。なお前回までの測定試験の結論として除雪機械の基本的原則は除雪流のスムースな流れをいかにして得るかにつきるので、各種除雪機械の排雪流の8m/mフィルム記録を36年度より行い、プラオカーブの良否・排雪機構の検討資料としており、本測定試験による力学的面と8m/mフィルムによる排雪流線の両面からの検討を行なっているが流線の面については他の機会にゆずりこの報告書では触れないこととする。
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