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 円筒シャーレンの設計と施工について-札幌第1合同庁舎講堂の例-

作成年度 1962年度
論文名 円筒シャーレンの設計と施工について-札幌第1合同庁舎講堂の例-
論文名(和訳)
論文副題 昭和36年度(46)
発表会 昭和36年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和36年度技術研究発表会
発表年月日 1962/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
渡辺幸雄
抄録
大きなスパンを比較的薄い曲面で覆ったシャーレン構造の自由性と独特な緊張感によって生ずる、建築の表現手段としての魅力と、シャーレンの複雑な力学的性状の解析との相互の絶えざる励まし合いによって、シャーレン構造は、もはや珍しいものではなくなった。ことに円筒シャーレンは、形が単純であるために、その応力解析の方法は急速に進歩して、一般構造技術者が扱いやすいような数表や図表の形にまとまり、設計計算の実務に大いに貢献するようになった。しかしながら数値計算に慎重であることはもちろんであるが、指示方法によって応力分布が局部的にあるいは全体的に非常に大きく変化するので、力の流れの追及に対しても十分慎重でなければならない。本実施例はコンクリート円筒シャーレンを屋根に使用したものである。規模としては大きいほうではないが設計施工ともに初めての試みなので、積雪荷重や温度の影響による複雑な応力解析に対して、またこの構造計画を生かすも殺すも施工いかんにかかっているということに対して、実際の設計と施工に当たり冒険者にも似た勇気と緊張とを必要とした。
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