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 オホーツク海沿岸地域の重粘性土壌とその改良について(予報)

作成年度 1962年度
論文名 オホーツク海沿岸地域の重粘性土壌とその改良について(予報)
論文名(和訳)
論文副題 昭和36年度(31)
発表会 昭和36年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和36年度技術研究発表会
発表年月日 1962/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
北川芳男
松野正
佐久間敏雄
抄録
北海道に分布する特殊土壌として火山灰地・泥炭地・重粘地の三つがあげられている。農業開発の面からまず火山灰地が解決され、十勝の穀菽農業、根釧の主畜農業が成果をあげている。また、泥炭地の開発も進み、石狩川沿岸地帯は米作主産地となり、釧路・サロベツでは、着々と調査が進められている現況である。これらの開発の進行に比し、重粘地の開発は一歩遅れているという感をまぬかれない。すなわち、50万haにも達しており、空知・上川地方は、各々8万8千ha、10万2千haの広範囲に分布しているが、これらは水田として利用されており、土地利用上さほど問題となっていない。一方、網走・宗谷地方では、各々6万3千ha、7万5千haの面積を占めている。一般に重粘地といえば天北地方、オホーツク海沿岸地方が想定されるが、この数字から納得される。しかし、農業の進歩とともに、このような低生産地を放置することは、農業の開発を遅らせるのみでなく、農家経済の貧困を黙視することである。このような立場から、重粘地帯の開発が急がれているのが実状であるが、局農水部計画課では、その改良に当たって技術的・経済的にみて、最適の開発方式をみいだすために、小向・雄武において機械開墾の種々の試験を行なっている。しかし、小向・雄武の試験結果をどこにでも適合させるわけに行かない。そのために、重粘性土壌をいろいろのタイプに分類し、その改良方式を明瞭にでき得るならば、今後の開発に大きな役割を果たすといわねばならない。さいわいに、局農水部計画課の36年度の重粘土構造分類調査の一環としてオホーツク海沿岸地域を調査したので、特に自然環境と重粘性土壌の関係について報告する。また、その改良についても2・3の知見を得たので併せて報告する。
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