北海道開発局では、広く国民に農業農村整備事業の価値や役割を理解していただくために様々な取組を行っている。この中で、農業関係の仕事に就く確率の高い農業高校の学生に事業の理解の醸成を図ることは事業の円滑な推進に大変有効なものと考えている。このため、今年度から全道の農業高校と教育支援パートナーシップを結ぶ取組を進めている。北海道開発局帯広開発建設部帯広農業事務所(以下、「農業事務所」と記載。)と北海道帯広農業高等学校(以下、「農業高校」と記載。)は、平成20年3月に「教育支援パートナーシップ」協定を締結し、今後3年間を期間として各種活動を開始した。これは「実学」を学ぶ機会を一層充実させたい農業高校と、国際化に対応した日本の農業の体質強化と農村の活性化のための担い手の育成に取り組む北海道開発局の思いが一致し、農業事務所職員による出前授業、農業高校内の試験圃場での共同研究、土地改良事業の実習体験などにより、農業王国十勝の次世代の担い手の育成、農業を中心とした産業人の育成をめざし、双方が協力・連携を行なうものである。本報告では、排水改良の重要性を学んでもらうため行った暗渠排水の施工体験等の活動の状況などを報告する。 |