国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 凍上対策工法としての断熱工法およびしゃ水工法について

作成年度 1975年度
論文名 凍上対策工法としての断熱工法およびしゃ水工法について
論文名(和訳)
論文副題 昭和50年度(B-9)
発表会 昭和50年度技術研究発表
誌名(No./号数) 昭和50年度技術研究発表
発表年月日 1976/02/25
所属研究室/機関名 著者名(英名)
豊島真樹
山村義秀
佐藤実
抄録
北海道のように冬期間の寒さが厳しい地域においては、道路の築造に当たって凍上対策が必要となる。道路の凍上現象を支配する要因としては、土・温度・水の3つがあるが、それらの内どれか1つの要因を除去ないし抑制することによって、道路を凍上による破壊から守ることができる。置換工法は土を、断熱工法は温度を、そしてしゃ水工法は水を制御することによって凍上被害を防止しようとするものである。舗装研究室では、これまでに数多くの置換工法断面と断熱工法断面を、構内実験場および美々試験道路に施工して比較検討を行っているが、しゃ水工法については未着手の状態であった。しかし最近になって比較的安価で、かなりのしゃ水効果と耐久性を期待できそうなポリエチレンシートが市販されて、貯水池や水路などにおいて使用され始めている状況を考えて、昭和49年度の構内実験に取り上げて、凍結深さと凍上量について、置換工法および断熱工法との比較を行ったので報告する。道内の国道で採用されている凍上対策工法は置換工法が圧倒的に多いが、一部では試験的に押出し発砲ポリスチレンを用いた断熱工法も採用されている。断熱工法を実際の道路に用いるに当たって問題となることとして、断熱材の断熱効果の持続性と荷重に対する耐久性がある。またそれ以前の問題として、断熱工法を行った場合の凍結深さはどの位になるのかを知らなければならない。本報告ではそれらの問題について、昭和42年に施工され50年8月に解体した一般国道38号芽室町清水町地区における断熱材埋設道路の解体結果と熱伝導論から誘導したAldrich式による凍結深さの計算結果に基づいて、若干の考察を行ってみた。
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