国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

論文・刊行物検索

詳細情報

 沙流川河道計画水理模型実験(第2報)

作成年度 1975年度
論文名 沙流川河道計画水理模型実験(第2報)
論文名(和訳)
論文副題 昭和50年度(D-8)
発表会 昭和50年度技術研究発表
誌名(No./号数) 昭和50年度技術研究発表
発表年月日 1976/02/25
所属研究室/機関名 著者名(英名)
原田輝雄
田口哲明
抄録
海洋に注ぐ河川の河口部は、河川の流れおよびこれによって生ずる流送土砂と、波浪、潮汐などによって汀線付近を移動する標砂などの相互作用により、河口付近の地形は刻々と変動している。このような現象にともない、ときには、河口部における流水断面積は著しく狭まり、河口閉塞することがある。しかし、その閉塞に至る機構は非常に複雑で、まだ、研究の段階であることは周知のところである。一級河川沙流川においても、昭和30年代を境に、流域内の開発、河川の改修、更には大洪水などいろいろな原因が重なりあって、写真ー1から2に示すように、かつて右岸側日高本線鉄道床沿いに流出していた河口が、河道中央部をやや直線的に流出するように変わっている。以来、河道は大きな変動なく今日に至っている。下流部のみに着目すると、左岸側から伸びる細長い砂州に河口はさえぎられ、河川の流出位置は時折右岸に移動しているが流れの主体は、河道中央を汀線付近まで流下しており河川の主流は近年ほとんど変わっていないといえる。また一方、河口左岸側1km地点に昭和46年から建設された豊浜漁港の影響により、徐々にではあるがその周辺の海浜が変動してきており、当然沙流川河口にもその影響が表れている。とくに河口左岸の汀線浸食は、今年度前期に竣工した海岸堤防およびその前浜の投棄ブロックにより、かなり部分的に動きが止められている。しかし漁港の影響はこれを上まわっていると思われ、南よりの風が卓越する春から夏には直接河口に影響がおよんでおり、現在のところ沙流川の河口付近の地形はかなり流動的であるといえる。
本文表示
このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 AdobeReaderダウンロード
ページの先頭へ

この画面を閉じる

© 2023 Civil Engineering Research Institute for Cold Region, All rights reserved.