国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 畑地農業用水に関する調査研究(第5報)-散水強度について-

作成年度 1975年度
論文名 畑地農業用水に関する調査研究(第5報)-散水強度について-
論文名(和訳)
論文副題 昭和50年度(E-3)
発表会 昭和50年度技術研究発表
誌名(No./号数) 昭和50年度技術研究発表
発表年月日 1976/02/25
所属研究室/機関名 著者名(英名)
小林信也
吉田亨
藤井義昭
赤石宏昭
抄録
降雨やかんがい水の土壌中への移動はぬれた部分から乾いた部分へ浸み込んでいく。このように畑地かんがいにおける水の運動は浸透現象よりも、前線をともなう浸透としてあらわされることが多い。このため自然状態での畑地土壌水の解析に透水係数を用いることは大きな意味をなさない。土壌中に水が浸潤または浸透される速度の表し方として普通インテーク・レート(浸透能、侵入度または侵入速度)が広く用いられ、一般にmm/hrで表示される。インテーク・レートは土壌に対する浸潤性の指標となるばかりでなく、かんがい方法のきめ手ならびに適正かんがい時間決定上の支配的因子として重大な意義をもっている。インテーク・レートは土壌型によって幅広く変化するが、このほか次のような因子の複合作用によっても変化する。(1)地表面の状態、 (2)土壌中の水分状態、 (3)作物の種類と生育段階 (4)土壌の緊密度(5)有機物含量 、 (6)土壌と供給水の温度ならびに濁度北海道の畑地かんがい計画におけるかんがい方式の決定およびかんがい強度にシリンダ法(シリンダインテーク・レート)を使用しているが、この方法のみでは必ずしも十分とは言えず、各種かんがいに応じたインテーク・レートの測定比較が必要である。本報告では、まず主要なるインテーク・レートの測定法を概説し、ついで土壌条件の異なる幕別地区およびフラヌイ地区でシリンダ法で求めたかんがい強度と散水実験で測定した散水強度について比較検討する。なおかんがい強度はすべてのかんがい方式に対応するが散水強度は散水かんがい方式にだけである。
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