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 魚類の生息環境に関する簡易調査手法

作成年度 2000年度
論文名 魚類の生息環境に関する簡易調査手法
論文名(和訳)
論文副題 平成12年度(河-13)
発表会 平成12年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成12年度技術研究発表会
発表年月日 2001/03/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
野上毅
渡邊康玄
中津川誠
抄録
生物相の豊かな川づくりを進めるためには、対象とする生物種毎に、その生息環境を把握し、保全、再生する必要がある。特に魚類の生息は、水の流れや河床材料、水際の植生などと密接に関連し、魚類相の豊かさが生物相の豊かさの指標として有効と考えられている。今まで、多くの生物調査は種の記載など定性的な調査に留まり、普遍的な評価に十分なものとは言えなかった。このため、データの活用幅を広げ、生態工学としての技術体系を確立するためにも、定量的な調査手法の確立が進められている。一方で現場の技術力向上や説明責任能力の向上のためにも、データを簡易な解析手法によって、経験工学的に把握していくことも重要である。本論文では一般的な表計算ソフトを用いることで、現場技術者が経験的に生物調査結果を把握しながら、独力で分析できる調査解析手法の確立を目標に検討を行った。本報告では、調査の制約等から季節に伴う魚類の生活史に応じた解析を行うことができなかったため、主に夏の平常時、昼間の魚類データに限定して生息環境の解析を行っている。1章で統計的手法を用いて魚類の生息に影響の大きい環境要因を抽出し、2章で散布図などを用いて魚類生息密度と1章で抽出された環境要因の関連性を詳細に調べている。3章ではそれらの結果を踏まえて、魚類調シートを作成し、定量的に生息環境を把握するための調査手法を提案した。
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