国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 十勝岳火山泥流における砂防林の効果について

作成年度 2000年度
論文名 十勝岳火山泥流における砂防林の効果について
論文名(和訳)
論文副題 平成12年度(ダ-5)
発表会 平成12年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成12年度技術研究発表会
発表年月日 2001/03/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
田倉利浩
中田満洋
吉田博志
抄録
十勝岳(標高2,077m)は1857年(安政4年)以降5回の噴火が記録されており、30~40年毎に噴火を繰り返す活火山である。特に1926年(大正15年)5月の噴火では、中央火口丘の北西側が崩壊して十勝岳山腹の残雪を急速に解かし、推定約1,900万m3mの大規模な火山泥流(大正泥流)が発生した。泥流は美瑛川(約3割)と富良野川(約7割)に分かれて流下し、この泥流により死者・行方不明者144名の大災害となった。こうした火山災害を受けて、1989年に大正泥流規模を計画対象とした「十勝岳火山泥流対策基本計画」が策定され、火山砂防事業を実施している。そこで本文では、十勝岳火山砂防事業における火山泥流対策として、美瑛川の砂防区域内の現況河畔林を「砂防林」と位置づけ、砂防林による泥流の砂防区域内の堆積・補足効果の検討を行うため、火山泥流を想定した時の砂防林内での土砂移動状況をシミュレーションし、砂防林が有する泥流補足効果や泥流流下状況について報告するものである。
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