国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 留萌ダムグラウト試験について

作成年度 1998年度
論文名 留萌ダムグラウト試験について
論文名(和訳)
論文副題 平成10年度(ダ-13)
発表会 平成10年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成10年度技術研究発表会
発表年月日 1999/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
富士原真司
仲尾譲
田倉利浩
抄録
留萌ダムは、留萌川支川チバベリ川下流に位置する、堤高41.2m、堤頂長440m、堤体積1,265千m3の中央コア型ロックフィルダムである。ダムサイトの基盤地質は新第三紀鮮新世の深川層群幌加尾白利加層の微細粒~細粒砂岩が互層で分布する堆積性軟岩である。地層の走向は南北(ダム軸に直角)方向で、傾斜は左岸斜面から河床左岸部で70°以上の高角度、河床中央部より漸次緩くなり、右岸斜面で5~10°程度となっている。これまでに実施したルジオンテストの結果から留萌ダムの基礎岩盤は、軟岩特有の非線形型の圧力-透水量曲線(P-Q曲線)を示す。基盤岩盤の大部分は低い透水性を示すが、左右岸の風化部及び河床部の一部で高いルジオン(Lu)値を示す。また、限界圧力は、風下部で低い箇所が見受けられることからグラウチング工法による改良の可能性について、平成8年度及び平成9年度に主としてブランケットグラウチングを想定して実施したフィールド試験結果を①上載荷重、②注入工法、③配孔間隔、④注入材料、⑤注入仕様について報告するものである。
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