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 古平漁港 屋根付き岸壁(防風雪施設)の計画・調査・設計について(厳しい寒さに耐え漁を営む、女性・高齢者にやさしい施設)

作成年度 1998年度
論文名 古平漁港 屋根付き岸壁(防風雪施設)の計画・調査・設計について(厳しい寒さに耐え漁を営む、女性・高齢者にやさしい施設)
論文名(和訳)
論文副題 平成10年度(港-21)
発表会 平成10年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成10年度技術研究発表会
発表年月日 1999/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
岡島大二
小玉茂義
志賀保
抄録
古平の主な漁業は、冬場のスケソウ刺網漁である。水産加工も含めたタラコ生産額は年間100億円に達し、全国消費量の6%を占めている。昨今では前浜漁の減少や漁獲量規制から、海外の安い原材料に依存しており、地元産は「古平産高級タラコ」として、高値で大都市圏へ出荷されている。また、スケソウは漁業所得収入の4~6割を占める重要な魚種でもある。スケソウ漁は12月~3月に行われ、この時期は海域的に操業中の事故が多く、積雪寒冷地の厳しい自然環境下での漁を強いられている。漁港施設では、船から岸壁へ刺し網(漁獲物)を陸揚げする作業や岸壁上での網外し作業が行われている。厳寒期の漁業就労は、安息となるはずの漁港においても、身体的な苦痛を伴う中での前時代的な状況にあり、健康阻害から網外しパート職の雇用不足や高齢従事者の離職を加速させ、就労の長時間化に一層の拍車を掛けている。この就労環境の改善を行う施設として考え出されたのが、岸壁敷上に設置する屋根付き岸壁(防風雪施設)である。当施設は、防波護岸のように風・雪が波や飛沫と同じ方向から来襲し、防御させ機能する箇所にはなく、背後の用地及び道路から吹きつける風・雪に対しての施設であり、既存の類似施設とは異なっている。よって整備に当たっては、周辺の公共施設への利便性・快適性及び漁村との一体性に十分配慮する必要があり、そのために様々な調査を実施したものである。本報告は施設の計画から調査・設計までを簡略に述べる。
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